巻き爪に効く薬について
巻き爪は基本的に爪の変形が生じる症状なので、薬では治せないという特徴がありますが、皮膚に爪が刺さって傷口から細菌が侵入すると、悪化して炎症を引き起こします。
そして、患部が化膿すると巻き爪の矯正だけでは症状を抑えられないので、薬が効くと言われているのです。
初期治療では抗菌薬と鎮痛薬の内服や、外用薬である抗菌薬軟膏を服用し、個人によって異なりますが、大よそ2週間を目処にして投薬していきます。
薬の種類によっては下痢や吐き気といった副作用が生じますが、医師の説明をしっかりと受けていれば問題はないですし、指先の痛みや腫れは徐々に和らいでいくはずです。
どのような薬が巻き爪に効くのか個人では判断できないので、速やかに病院で治療を受けるのがベストですが、時間がないという方はいらっしゃるので、市販薬で炎症や化膿を抑えるというのも方法の一つでしょう。
もちろん、巻き爪の症状を直接和らげるような薬は現在では開発されておりませんが、化膿を抑える抗生物質の「クロマイ軟膏」や、湿疹といった皮膚炎に効き目がある「テラ・コートリル軟膏」が薬の中でもある程度の効果が期待できます。
この薬と似たような作用が期待できる製品として、「ベトネベートN軟膏AS」や「エピロンエー軟膏」といった製品も存在するので、試す価値は大いにあるかもしれません。
しかし、薬で炎症や化膿を抑えられたら、再発を防ぐためにも、巻き爪ブロックを使用して、巻き爪を治すケアを行ってください。
巻き爪ブロックを使っても、正常な爪に戻すまでに時間が掛かるかもしれませんが、根気良く取り組めば必ず良くなっていきます。
さて、巻き爪によって引き起こされた患部の炎症や化膿を防ぐのには、塗り薬だけではなく、飲み薬も効くと言われております。
巻き爪を飲み薬で治すのは原理的に無理があるものの、ロキソニンといった消炎鎮痛剤や、化膿を鎮めるための抗生物質が病院で処方されることがあり、用量を守って服用することで大きな効果が期待できるのです。
ただし、どの市販薬にも言えることですが、痛みを促進して炎症を早める作用を持ち合わせている薬がありますし、自分に適した薬は素人では判断できません。
それに、抗生物質を過去に使用してアレルギー反応が引き起こされたという方は使用できないので、薬の中に含まれている成分をチェックする必要があります。
どの薬を使うにしても、市販薬に頼らないとしても、巻き爪を矯正しなければ根本的な改善には至らないのです。